ブローグ横丁

2016年7月7日 自分だけのよろこび。

お疲れさまです、佐藤です。
みなさん、お仕事しててよろこびを感じるときって、
どんなときですか。

お客さんがよろこんでくれたとき??
制作物が納品され、手にとったとき??
モチのロンで、そんなときは問答無用にうれしいですよね。

自分の作ったものが形となったとき、
そして、お客さんの反応を感じたときも、本当にうれしい。
しかし佐藤には、自分だけの仕事のよろこびもあるのです。

それは「誌面上ですべての要素がハマった瞬間」に
ほかなりません。

然るべきレイアウトで、然るべきコピーがおさまり、
然るべき写真を選んで、然るべき書体を使う。

そして、すべてがハマったときに
自分の内で沸き起こる、静かな興奮。

この感覚は、何にも代え難いです。
これは、唯一 制作陣だけに許された、
よろこびであり、楽しみなのであります。



◇ ◇ ◇


制作過程上、末端に近い「制作」というのは、
どうしたって、作業日程のしわが寄りやすい。

企画して→取材して→撮影して→イラスト描いて→その間に原稿おこして、
で 間にもいろんなものが挟まりだしたりして。
そして、最後に私たちの手元に届く。

それに付け加えて、
常に乗り換えを強いられ続ける部門なわけで。

版下からMacへ。Macに変わったと思ったら、OSの転換、
インターネットの普及でHTML/CSSも勉強せにゃならなくなり、
動的なサイトを作るためにFlashも勉強(今使わないもんなぁ......)、

仕事の内容が変わりInDesignも覚えて。
でも容赦なくソフトは、バージョンアップし続ける、、、、

使うハード・ソフトが目紛しく変化していく中、
振り落とされないように、勉強し続ける日々。

なんだよー。
生まれ直さないと、ぜんぜん時間足りないじゃんかー。
とか、Adobeに申し立てたくなるときもありますが。

でも、それでもやっぱり制作がやめられないのは、
「ハマる瞬間が楽しいから」なんですよね。

これはもう、他の職種の方に説明しようがない。
"すべてのものが手元にある"私たちだけの特権なのです。
(どうだ。羨ましいだろう。)

「き、きまったぜ......」と一人でうっとり。
でも、翌日版下開いてみて「まだ甘いな。ぐぬぬ」とか思い直してみたり。

で、佐藤は持ち前の妄想力で「未来の仕事」への準備に勝手に勤しみ、
その時に使う書体を選んだりして、日々憂さを晴らしてます。


民藝っぽいから、アイヌ的なテーマのときによさげだな。

端正な印象だから、匠とか職人とかのときかね。

農業系でも使うけど、ノスタルジックな感じもいけそー。

使ってみたいけど個性が強すぎる...。おっかなくないお客さんのときに、試しちゃおうかな。エヘヘ。


クセがある書体の方が、ファーストインパクトがでかいので
「おっ!」とは感じやすいんですけど、
当たりが強い書体ほど、使い所&バランスが難しい...。

でも、よい感じの書体がリリースされると、
やっぱりワクワクしちゃうんですよねー。



◇ ◇ ◇


藤田氏、先日テレビ出てました。

生活してても、
テレビのテロップで、はたまたコンビニのポスターで、
藤田氏書体、なまら見ますものね。

そんな自分も、見出し、本文、キャプションに至るまで、
ぜーんぶ藤田氏だらけ、というのも珍しくありません。
すっかり"藤田中毒"になってて、
何かかしらクセがないと、物足りなくなってきている......。

やばい、やばい。
そろそろ「游ゴ/明」あたりで気持ちを落ち着けないと。
(鳥海修氏も出てましたよね)



◇ ◇ ◇


以前読んだ本の中で、
仲畑貴志氏が「デザイナーはアンカーだ」と言ってたのを思い出しました。

みんな(編集者/ライター/カメラ/イラストレーター......等々)が繋いだ襷を、
ゴールまで持っていくのがデザイナーなんだと。
アンカーコケれば、みなコケる。

恐ろしいこと言ってくれるなー...と思いつつ。
脚力(仕事の)強化のため、日々トレーニングに勤しみます。


sevenpostor.jpg
会社のとなりのコンビニポスター。

筑紫ゴシック使ってますねー。

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