ブローグ横丁

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とある街でのとある取材の合間。
とある車庫の奥の奥から
とあるクルマが登場した。

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初代トヨタクラウン。


もちろん復刻版として最近制作されたものだけれど
外観はもちろん内装のディテール、
さらにエンジンの型や構造まで忠実に再現されているとか。
実にカッチョイイねぇ。

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ワタクシ、クルマの知識はさっぱりなのだけれど、
優美な曲線を活かした車体のフォルムや
なんともお洒落でキュートなインパネ、
贅を尽くしたベンチシートなどを眺めていると
オトコゴコロが乱気流に巻き込まれたがごとく、
強く強く揺さぶられてしまった。
実にイカスねぇ。


中でも一番ヤラれたのがこの細工。


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ガソリンの給油口をさり気なく
テールランプの裏に
レイアウトしちゃってるトコロ。
この美的センス、小憎らしい造作、妥協なきクリエイティビティ...
いやはや完敗、
全くもって脱帽。
ホントおみそれしました、だわね。
多分このクラウンを手がけたデザイナーは、
給油口が目につく場所に
無造作に取り付けられていることが
許せなく、耐えられなかったのだろうなぁ。
実にシビレルねぇ。


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ブロロン、ブロロン、と唸るエンジンの音も
柔和なクッションを利かせてゆったり走る姿も、
排気ガスの匂いにまで、貫禄や品格や矜持が宿る。


昔であればあるほど、
クルマも道具も街の風景もそして人まで、
個性的で、独創的で、創造性にあふれていた気がするね。

...に比べて、平成の現代は
クルマのデザインも、人の生き方も、
なぜこれほどまでに画一的なのか...と思ったり、
我が身を振り返って「お前が云えるのか」と嘆いたりの、
実家の昔の車はパブリカ@ヤマモトでございました。


PS

先日取材で訪れた稚内の勇知という集落に
ぽつんと佇んでいた駅舎にもグッと来ました...


ここで一杯、飲りたい...


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2016年9月30日 最初で最後の写真

9月最終日。4月から始まった年度の半分が終わりました。
とと姉ちゃんも明日が最終回。

来週から平成28年度は、後半戦に突入します。

そんな今日、十年来通い続けている
会社近くの蕎麦屋が暖簾を下ろしました。

日替わり定食のコスパが高く、写真の内容で700円。
消費税が8%になる前は680円でした。

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10年通って、初めてこの店で料理の写真を撮りました。


メインディッシュ(写真では生姜焼き)を日替わりの品々から選べるようになっていて、鮭やサバ、ホッケ、サンマなど魚類も充実。
さらに野菜料理を中心とした日替わりの小鉢が数個付き、バランスの取れた構成になっています。

一人暮らしをしていた当時はこの店の日替わり定食のおかげで
栄養の偏りが防げていたといっても過言ではありません。

毎日のように通っていたので、女将さんをはじめ、
お店の方々も懇意にしてくれました。

おかずが一品増えている、なんて日常茶飯事。
お菓子や飲み物をもらったり、野菜をもらったり。

そういえば、680円の定食を食べてメロンを一玉もらったことがありました。
その時はさすがに、メロンのほうが高いんじゃないかと思いました。


こちらもお返しに、地方取材の際にはお土産を買って持参したり。
(まあ、もらう回数のほうが圧倒的に多いのですが...)

そんなやりとりも、おしまいです。


今まで当たり前にあったものが無くなる...というのは、なかなか切ないものですね。



10年続いたものが無くなるということは
今当たり前に感じているものが、10年後に残っているとは限らないということ。

不要なものが無くなる分には困りませんが、大切なものが無くなると困ります。

一方、今はまだ生まれていないものが10年後のスタンダードになっているかもしれません。例えば、スマホみたいに。


諸行無常の鐘の声です。


大したオチもありませんが、馴染みの店が閉店し、
少々おセンチになったヒロナカなのでした。

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ありがとう。盤渓そば。

シーズが編集とデザインを手がけさせて頂いている
北海道アルバイト情報社発行のフリーマガジン「未来のしごとの参考書」。

vol.2の建設の仕事編が、刷り上がりました。

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建設業界で働いている若者にインタビューしたり。
近ごろグーンと働きやすく、オープンな世界となった
業界の仕事をフカボリしたり。

家も道も港もビルも
そして私たちが暮らす街も、
建設のシゴトやそこで働く人が造り支えているのだなぁと
改めて感じさせていただきました。


そうそう、仕事ファッションにページには
不肖木村やライター上坂もモデルとして参加しております。


機会があれば、ぜひぜひご覧くださいませ。


東急ハンズさんの裏、
北海道アルバイト情報社のビル前の
フリーラックに置かれています!

高校の時代からだから
もうかなり年季の入ったビートルズファンだ。

ケータイのアドレスにも
beatlesのスペルが組み込まれているし、
CDもレコードも一体どのくらい重複しているのか、
もうさっぱりわからないくらいの量だ。


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当然ながら、一年に何度かリリースされる
もう全く新鮮味のないアルバムは必ず買うし(買わされるし)
どこが完全保存版だかわからない本も買うし(買わされるし)
意味不明の究極のリマスター版DVDも買うし(買わされるし)
ポールのコンサートのチケットも毎回買うし(買わされるし)


さらにカップだのTシャツだのハンカチだのバッグだのコースターだの
ジャンパーだのパンツだのブリーフだの靴下だのステテコだのズラだの...
ビートルズが刷り込まれたグッズも買うし(全く使わないし)

果ては、ずーとるびのレコードも集めてるし(山田推しだし)

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い、いやそれは嘘だけども。
つーか、
ずーとるびなんて、
殆どの人は知らないよな。今や座布団の人だもんな。

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とまぁ、
そのくらいにビートルズ商法の
完璧な「カモ」と化してる私のもとへ、
こんなブックレットが届いた。


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BEATLES MEMORABILIA。
なんだ、メモラビリアって?


ネットで調べると、
メモラビリアとは
記憶すべき記念品のことらしい。
ん? ビートルズの記憶すべき記念品...


瞬時に「カモ」のアンテナが反応する。


これはヤバイやつだ。
これぞアブナイ本だ。
ビートルズトラップだ。
ビートルズ美人局だ。
ビートルズ幸運の壺だ。
そしてなんだか、なんだか、ものすごく騙されそうな予感だ。


開けてみる。
お。ほとんどがビートルズのサイン。
ただその価格を見て、
...のけぞった。

ジョージ・ハリスンのサイン

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¥さんじゅうはちまんえん!

ジョンレノンとヨーコの3秒で書いたようなサイン...

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¥ろくじゅうはちまんえん!

変色したメモ紙にさささささささっと書いたビートルズ四人のサイン

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¥じゅうさんまんはっせんえん
...ではなく ¥ひゃくさんじゅうはちまんえん!


ジョンの...なにこれ? えっと、イラストというか落書きというかなんというか

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¥にひゃくよんじゅうまんえん!

ビートルスがデビューアルバムに書いた
サインを練習しようと思って多分寝ながら書いたサイン(推測)

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ななななななんと
¥ななひゃくはちじゅうまんえんと、
¥はっぴゃくごじゅうまんえん!

いやはや。ひらがなで打つのは疲れるねぇ。
いやいや。それ以上にスゴイ価格ですなぁ。
ただいくら「カモ」でも
ここまでの値段だと現実味が全く湧かない。
つーか、特段、ほしいとも思わないんだよなぁ。

収集癖、購買欲、
いわゆるコレクトマニア的感覚は
手の届く範疇でこそ発揮(発生)されるものなのか、
いや、それ以前に
ワタクシ自身にたいした収集欲がないのか。
うーん。どちらも正しい気がするよ。


いずれにしても
小市民はレコードとか本とかパンツとかで満足しないとね。


・・・・


ここで終わるのも何なので
シーズの地下アイドル「ナベ」のサインを。

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ラブ&ピース&チャーハン...

いつかとんでもないメモラビリアになることを願って。

おつかれさまです、佐藤です。

今年、いちばんビックなニュース。
「サマソニにRADIO HEAD出演決定」

な、なな、なんだって!
佐藤 青春の大恩人、RADIO HEADが今年のサマソニにやって来る!

学生の時分、初めて『OK COMPUTER』を聴いたときの、
音楽の稲妻に打ちつけられたかのごとくの、あの衝撃!

バンドのあり方、アルバム毎にあがるクオリティ、どん欲に音楽を模索し続ける姿勢に、
感銘を受けずにはおられない、唯一無二のバンド。
自分の中でRADIO HEADは、特別な存在であり続けています。

いつもなら、フェスには腰が重い佐藤ですが、
ヘッドライナーがRADIO HEADとなれば、是が非でも行かねばなるまい!!

というわけで、行ってまいりました。
サマーソニック 真夏の大阪会場!

、、、、、の前に、


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さすが大阪。朝から飲める&安いお店がわんさか。
ここで、北海高校を応援しつつ、土手焼き&ビールで景気付け。
よい感じの店でした。


せっかく舞洲まで来たので、
フンデルトヴァッサーのゴミ処理場も見学。

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ビビるほど奇抜な建築物が、突如あらわれます。圧巻。
中まで見学させてくれた掃除のおじさん、ありがとう。

そして、ついに乗り込むぜー!サマーソニックー!

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......で、北海道の方々に先に申しておきますと、
ライジングサンロックフェスティバルは、
フェス的に、なまら完成度が高いと実感しました。

正直、アーティストのブッキングではかないませんが、
それ以外は、すべてライジングの方が100,000,000倍も素晴らしいっす。まじで。


●だって、売ってるビールが『バドワイザー』のみ。
バドガールもいないのに、
わざわざバドをセレクトするやつが、この世にいるのか!? ばかやろう!


●でも、仕方がないので飲む。そして、暑いので、いくらでも飲める。

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.........で、会場でがんがんビールを売っておきながらの、、、、


●トイレに1時間も並ばされる問題が勃発。

現在のライジングの感覚だと、
せいぜい並んだって10~15分くらい。

この時ほど、女に生まれたことを後悔したことはないです。
(男だったら、確実に適当な場所で策を講じています)

もう、ギリギリの攻防。
いかんともしがたい状況に追い込まれ、写メする余裕も皆無。

そして、外国の方も多く来場しておりました。
トイレ行列最後尾で、幾度となく響き渡る「オーマイガー」。

気持ち、わかるよ。
私も列を見た瞬間、あなたと同じ気持ちだった。
ビールを飲み過ぎた後に、1時間待たされる気持ちは万国共通。


●でも、会場がコンパクトゆえに、なまらよい位置の場所取りが可能!

この灼熱の中、バドしか選択肢がなく、トイレも一時間待ち。
しかし、それを差し引いてでも行ってよかったと思えたのは、
RADIO HEADのステージを、あんなに近くで見られたから!


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メインステージが意外に小さい。
サンステ3分の2あるかないか、くらい。


ついに登場、RADIO HEAD!


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メンバーの顔がわかるほど近い!
『IN RAINBOWS』の時は、米粒くらいしか見えなかったのに!涙


いや〜、全然並んでないのに(トイレのせいで)、
こんな近くで最高のプレイを見られたのには、本当に感動!
アンコールでの『Karma Police』には、胸が張り裂けるかと思ったっす......!

感慨に浸りながら、バス乗り場まで向かう佐藤。
これから、悲劇が待ち受けているとも知らずに、、、、


●バス待ちの間に終電終わる→運営者側から「バス終了宣言」→
3時間ほったらかし。

バス券購入済みだったので、乗り場に向かうも(22:30時点)、
そこから1時間半待たされた後の、運営者側の「バス終了宣言」

乗客を運びきることができぬまま、
バス会社との契約時間が過ぎ、バスの運行が終了。
そして、終電も終わってしまっているという悲劇.........。

場所が僻地なだけに、タクシーも来ない、飲み屋もない、
テレビもない、ラジオもない、車もそれほど本当に走ってない。
できることといえば、ただひたすら待つことのみ。


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関西の人って、もっとギャーギャー言うイメージだったのですが、
みんな、すごいおとなしく待っていてびっくり。
USJとかで、行列しなれてるから?


写真ではよくわからないと思いますが、
尋常じゃないほどの人人人。

帰宅難民であふれかえる、バス乗り場。
待っている人たちの顔には、絶望しかなかったです。

、、、で、最後には、
「1組に一台ずつタクシーをつける」という、力技に打って出る運営サイド。
............お金、大丈夫なの?


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タクシーにやっと乗れた。この時点でAM1:30。
ていうか、佐藤の前の人「奈良まで」って言ってたけど、
いくらかかったのだろうか。


ざっと見たところ、1000人弱くらい?いたように思いますが(推測)、
タクシー代、総額どれくらいだったのか。。。
(ちなみに佐藤は、ホテルまで5000円ちょっとかかりました)


●結論としては
サマソニ大阪は、もう死ぬまで行かなくていい。

また10年後くらいにRADIO HEADが来ても、
そのころの自分に、同様の事態に耐えうる体力があるとは考えられない。
(東京会場 土曜のヘッドライナーだったら、考えなくもないけど)


なにかかしらの奇跡が起きて、
ツアーに札幌が組み込まれることを願って!
(絶対ないと思うけど)

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すばらしいステージをありがとう!
まった来ってね〜!(ワンマンで)

地方取材は、移動はなかなか大変だけれど、ルーティンの通勤やいつもの札幌取材ではお目にかかれない風景、知り得ない取り組み、お会いできない魅力的な人との出会いがあって好きだ。

その取材の詳細は、これからリリースされたり発信されたりする誌面やwebコンテンツでお伝えするとして、今回は、先日とある町での取材...が終わって宿に帰ってからのカメラマンとの酒場めぐりを時系列で。


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◎ 一軒目 
午後4時半。どの店もやっていない...と思ったら、のれんが出ている店を発見。「いろり酒場 あいぼりー」。和風か洋風なのか、和洋折衷のネーミングに妙に惹かれる。芸能界で言うなれば、キャロライン洋子、ガッツ石松、身近なところで言えばスージー山本(そう呼ばれたことがあります)的な店名。ただ店内はいたってアットホーム。優しそうなママが一人で営んでいる。「まだ日が高いから、のれんを洗濯して干してただけなんだけどね」と笑う。ビールを3杯ほど頂く。


◎ 二軒目 
午後五時半。いい焼き鳥屋があると「あいぼりー」のママが言う。豪快でウマイと。その店に足を運ぶ。ガラリと扉を開けると筋骨隆々の大将が焼き場に立っておる。ちょっとビビって座る。なるほど、焼き方は豪快だ。鳥の半身を炭バサミでバサバサ焼いていく。けども、それ以上に豪快なのがその話ぶり。「この前来た客がよぉ、グチグチウルサイからよぉ、水かけてやったわ。グワハハハ...ってか!」笑えない。一ミリも笑えない。その上しゃべれない。ちょっと声を張り上げた途端、水びたしでつまみ出される...そんな絵が浮かぶ。ひー。怖い。背筋が伸びる。二人してウルトラゆっくりビールを啜り、意味もなく店を眺め回し、ひたすら焼きあがるのを念じる。30分後、鳥が焼き上がる... と同時に立ち上がる。「急に用を思い出したので、土産にしてくださりますでしょうか」と、ありえない敬語で、ありえない言い訳をし、ありえない角度まで頭を下げ、店を出る。


◎ 三軒目 
午後六時半。この怯えた心、寒々しい思いを温めてくれるのはどこだろう。カメラマンの目を見る。カメラマンが頷く。「あいぼりーですね」本日二度目のご出勤。ママが「あら、また来たの」と微笑む。怖かったよー、ママに甘えたくなる。


◎ 四軒目 
午後七時半。もう一軒いい店があるよとママが言う。人気の居酒屋。自分ら二人が入った時点で満席。カウンターに座る。何品かオーダーするがいやはやびっくり。どれも量が半端ない。刺し身は2人前でゆうに五人前はある。サラダはバケツに入ってるかと思うくらい。しかも新鮮でウマイ。ウマイ。ウマイ。自ずとテンションが上がる。カメラマンが横に座っている恰幅のいいオジサマに「お相撲さんですか。何部屋ですか」と軽口を叩く。さっきの焼き鳥屋の反動だ。酒場の振り子の法則だ。いやそうなる気持ちもわかるくらいに実に活気のある店だった。楽しかった。


◎ 五軒目 
午後九時半。この満足した心。完璧に調子づいた思いを、やさしく諭してくれるのはどこだろう。カメラマンのアルコールに潤んだ目を見る。カメラマンが頷く。「あいぼりーですね」本日三度目のご出勤。ママが「一日に三度来るなんてレジェンドだわ」と笑う。うまかったよー、ママに甘えたくなる。


◎ 六軒目 
ここから記憶が無い。どこか行く。


◎ 七軒目 
あいぼりーのような。


◎ 夜中  
焼き鳥屋の大将に水をかけられまくる、という悪夢にうなされる。

結局何の話だ。
ま、つまり、だから、
移動は大変でも、夢見が悪くても、地方出張は楽しいってことだね、上坂。

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故郷の苫小牧へは親の顔を見に月に何度か足を運んでいる。その道すがらの音羽町に数十年ぶりに通りかかった。灯台下暗しとはこのことか。荒涼と寂寥と脱力をブレンドしたような大好物の酒場景が、ひっそりと横たわっていた。「これだよこれ」誰に言うともなくそうつぶやき、身悶えする。これは夜に再訪せねば、という妙な闘志が湧き上がった。

なんて話は置いといて。


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取材の合間に足を運んだ千歳の古食堂。その片隅にあったカキ氷機。いつの間にか側に立っていた妙齢のお女将さんが「こう見えても現役なのよ」とニヤリと笑んだ。どちらのことか分からなかったけども、どちらにしても素晴らしいことだと思った。かき氷をいただかなくても背中が少しヒンヤリしたのもよかった。

なんて話は置いといて。


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地元のとある古酒場。マスターがフォークのギター弾き。かぐや姫が十八番。今も音叉で弦を調律し、アルバムのB面の妙を解いてくれる。もちろん焼き鳥も旨い。がしかし。先日うっかり「一曲聞かせてよ」なんてリクエストしたら、「ちょっと待ってて、仲間呼ぶから」という話になり、あれよあれよという間に熟年のお三方の即興ライブが始まってしまった。客はワタクシ一人。6つのまなざしが自分に集中する。微妙にずれるハモリがいずい。長い長い30分だった。

なんて話は置いといて。

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北24条のHという古酒場。そこのマスターは、齢八十を超えるのだが、夏日にはこうしてアロハを粋に着こなす。敵わないし、憧れるし、愛らしい。「マスターカッコいいっすね」と褒めると「ハワイのなんだよね」と照れくさそうに笑った後、奥からアルバムを何冊か持ちだし、一枚一枚写真を指しながら、十数年前のハワイ旅行の全工程を長い時間をかけて説明してくれた。肴ではなくハワイで腹いっぱいになった。

なんて話は置いといて。

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本当に信じられないくらい安い酒場で宴会を催し、あれこれ呑んであれこれ話してあれこれ計算した結果、「それでもこの店は幾ばくか儲かっている」という、実にどうでも良い結論を導き、納得し、安堵し、その夜はよく眠れた。

なんて話は置いといて。

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ちょっと前になるけれど北広島市で開催された日本酒の会に参加した。道内外のさまざまな酒蔵の酒を味わえる、趣向ならぬ酒向を凝らしたイベントなのだが、当日は雨というかどしゃぶりというか大嵐。テントを皆で懸命に抑えていないと絶対に飛ばされるという超危険レベル。通常のイベントならほぼ中止なのにそうならなかったのは、参加者のほとんどが酒の権化たちだから。是が非でも元を取ってやるというアルコールゾンビにとって、天候などは屁でもないのだ。酒があればいつだって快晴なのだろう。オマエガユーナだけども。


なんて話は置いといて。

お疲れさまです、佐藤です。

InDesign、目下勉強中のわたくし。
わからない鬱憤を晴らすため、記事に書きまくっていたら、
予想外に皆さまから反応がありまして、
それがヒントとなり(力技で)解決に至った、ということがありました。

それに味をしめた佐藤は、今回もInDesignの不明点をブログにアップ。
誰かおせーーてー。
、、、、と思っていた矢先、
一部、解決策を発見。

同志たちよ!
この感動をわかちあおうではないか!

=================================
特集毎に、タイトルの書体が変更可能な、
「ランニングヘッド・柱」について。
=================================


冊子の場合、
ページに「柱」を入れる必要が出てくると思うのですが、
これがうまくいかなかった。

空の「文字スタイル」を作って、

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↑このスタイルに対して「ランニングヘッド・柱」の設定をしているのですが、
タイトルに強制改行(shift+return)が入ると、
柱内に"変なスペースが入る問題"が勃発。

ちなみに、
returnのみだと2行目以降が表示されません。

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搭載されてる機能使ってんのに、
バグってどーゆーこと(怒)


解決策(しかもスマートな)は発見しましたが、
これだと「段落スタイル」を作る必要があり、
特集毎に、タイトルのデザインを変えたいときダメじゃん!となり、
がっくり......。

小説とか、参考書とか、
フォーマットがすべて一緒の場合は「段落スタイル」でよいんですけど、

佐藤は、特集毎にタイトルの書体・デザインの変更が可能、
かつ、「ランニングヘッド」内にタイトルを反映させる方法

知りたいのだ!

「もう、セクションマーカーでいんじゃね?......」
「諦めたらそこで試合終了ですよ。......」
佐藤の中で、悪魔と天使(安西先生)が葛藤しているさなか、

偶然にこの記事を発見!

この方、事ある毎に佐藤をピンチから救ってくれるお人なのです。
まじで、鬼のように、心の底から、いつもお世話になってます!


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改行したい行に「分割禁止」をかける。


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改行してないのに、改行ささる!


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変なスペースが入ってない!やったー!


そうなると、"タイトル3行だったらどうするの問題"が発生しますが、
もう、果てしなさ過ぎて佐藤の手には負えず。
「テキストの回り込み」を駆使するしか思いつかないっす。
(スマートではないのだが......)


「テキスト変数」のオプションに、
『改行を削除』の項目を追加すべき!!!!

=================================
〈原因不明〉
「ランニングヘッド・柱」に、
正規表現が使用不可問題。
=================================


この問題も"かゆい所に手が届かない"がごとく、
なまらムズムズさせるバグですが、

「ランニングヘッド・柱」もしくは、
「セクションマーカー」に正規表現が効かない現象も、
絶賛勃発中です。

例えば「───タイトルなどが入る云々云々───」←こうしたいとき、ありますよね。
(───で、文言を挟む。もしくは文頭に入れる)

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まさにこれ。

いつもだと「─」の文言に対して、
"ヨコorタテを200%に引き延ばす"設定を正規表現でかける所ですが、
これが、なぜだかかからない。

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もういい加減にして......!


「合成フォント」で設定すればいけるのかと思い至るも、それもダメ。
(文字間あけたいので、「─」を連続で入れる力技も却下!)

これ、けっこう困ってる制作陣、多いと思うんだけどな......。
というか、この問題はすでにこの世のどこかで策が講じられていて、
佐藤が見つけられてないだけなのかな。
というか、バグのせいで疲労倍増だな。

あー、もう帰ってビールでも飲みたいや。

お疲れさまです、佐藤です。
みなさん、お仕事しててよろこびを感じるときって、
どんなときですか。

お客さんがよろこんでくれたとき??
制作物が納品され、手にとったとき??
モチのロンで、そんなときは問答無用にうれしいですよね。

自分の作ったものが形となったとき、
そして、お客さんの反応を感じたときも、本当にうれしい。
しかし佐藤には、自分だけの仕事のよろこびもあるのです。

それは「誌面上ですべての要素がハマった瞬間」に
ほかなりません。

然るべきレイアウトで、然るべきコピーがおさまり、
然るべき写真を選んで、然るべき書体を使う。

そして、すべてがハマったときに
自分の内で沸き起こる、静かな興奮。

この感覚は、何にも代え難いです。
これは、唯一 制作陣だけに許された、
よろこびであり、楽しみなのであります。



◇ ◇ ◇


制作過程上、末端に近い「制作」というのは、
どうしたって、作業日程のしわが寄りやすい。

企画して→取材して→撮影して→イラスト描いて→その間に原稿おこして、
で 間にもいろんなものが挟まりだしたりして。
そして、最後に私たちの手元に届く。

それに付け加えて、
常に乗り換えを強いられ続ける部門なわけで。

版下からMacへ。Macに変わったと思ったら、OSの転換、
インターネットの普及でHTML/CSSも勉強せにゃならなくなり、
動的なサイトを作るためにFlashも勉強(今使わないもんなぁ......)、

仕事の内容が変わりInDesignも覚えて。
でも容赦なくソフトは、バージョンアップし続ける、、、、

使うハード・ソフトが目紛しく変化していく中、
振り落とされないように、勉強し続ける日々。

なんだよー。
生まれ直さないと、ぜんぜん時間足りないじゃんかー。
とか、Adobeに申し立てたくなるときもありますが。

でも、それでもやっぱり制作がやめられないのは、
「ハマる瞬間が楽しいから」なんですよね。

これはもう、他の職種の方に説明しようがない。
"すべてのものが手元にある"私たちだけの特権なのです。
(どうだ。羨ましいだろう。)

「き、きまったぜ......」と一人でうっとり。
でも、翌日版下開いてみて「まだ甘いな。ぐぬぬ」とか思い直してみたり。

で、佐藤は持ち前の妄想力で「未来の仕事」への準備に勝手に勤しみ、
その時に使う書体を選んだりして、日々憂さを晴らしてます。


民藝っぽいから、アイヌ的なテーマのときによさげだな。

端正な印象だから、匠とか職人とかのときかね。

農業系でも使うけど、ノスタルジックな感じもいけそー。

使ってみたいけど個性が強すぎる...。おっかなくないお客さんのときに、試しちゃおうかな。エヘヘ。


クセがある書体の方が、ファーストインパクトがでかいので
「おっ!」とは感じやすいんですけど、
当たりが強い書体ほど、使い所&バランスが難しい...。

でも、よい感じの書体がリリースされると、
やっぱりワクワクしちゃうんですよねー。



◇ ◇ ◇


藤田氏、先日テレビ出てました。

生活してても、
テレビのテロップで、はたまたコンビニのポスターで、
藤田氏書体、なまら見ますものね。

そんな自分も、見出し、本文、キャプションに至るまで、
ぜーんぶ藤田氏だらけ、というのも珍しくありません。
すっかり"藤田中毒"になってて、
何かかしらクセがないと、物足りなくなってきている......。

やばい、やばい。
そろそろ「游ゴ/明」あたりで気持ちを落ち着けないと。
(鳥海修氏も出てましたよね)



◇ ◇ ◇


以前読んだ本の中で、
仲畑貴志氏が「デザイナーはアンカーだ」と言ってたのを思い出しました。

みんな(編集者/ライター/カメラ/イラストレーター......等々)が繋いだ襷を、
ゴールまで持っていくのがデザイナーなんだと。
アンカーコケれば、みなコケる。

恐ろしいこと言ってくれるなー...と思いつつ。
脚力(仕事の)強化のため、日々トレーニングに勤しみます。


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会社のとなりのコンビニポスター。

筑紫ゴシック使ってますねー。

かねてから念願だった北海道遺産、
タウシュベツ橋梁のツアーに参加した。


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ご存知の向きも多いと思うけれど
北海道遺産に選定された旧国鉄士幌線の
コンクリートアーチ橋梁群のひとつだ。
かつてはタウシュベツという川に架かる橋だったのだけれど
廃線となった今は線路もなく、
橋梁跡だけが糠平湖のダム湖の中にひっそり佇んでいる。


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幻の橋梁と言われる所以は
その容貌だけではなく、
湖水の少ない厳寒期の凍結した湖面に姿を現し、
GW辺りには全貌を呈すのだけれど、
水位が上昇する初夏から再び沈み始め、
盛夏から秋には完全に湖底に沈むという変幻さにある。


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自分が訪ねたのは6月の終盤。
橋梁は7割方が湖水に呑まれ
惜しくも全貌を望むことはできなかったけれど
風雪と歳月に蝕まれ
ひどく摩耗し
それでもまだ脚を踏ん張り
懸命に腕を張ろうとしている(かのような)
姿には心を打たれた。


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朽ちていくものは、
憐れで、儚く、時に惨めにさえ映ることもあるけれど
その裏に同じだけの美しさをも秘めているのだろうね。


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手渡されたチラシには
中央部にはことさら大きな欠損があり
橋梁が途切れてしまうのも時間の問題と記してある。
実際に橋梁の「肌」に触れてみると、
コンクリの欠片がいとも簡単にほろりと崩れた。
今この瞬間も冷酷なる時間は
着実に確実にタウシュベツ橋梁を蝕んでいるのだ。

ここまで案内してくれた
現地の若いガイドさんが、
僕の方にゆっくりゆっくり歩み寄ってきた。
そして低くやさしい声で、
ポツリと
「冬の姿も、またグッときますねん」といった。


なんで関西弁やねん...  と思った。

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