スマイル書房

『寄居虫女(やどかりおんな)』 (KADOKAWA)
買い取ってやる度
★★★★☆

タラバガニはどっち?

ズワイガニはカニだけど、タラバガニはヤドカリの仲間だからホントはカニではないという話を聞いたことがある。

えーっ!カニと付いてるのに、カニじゃないの!?
しかもヤドカリなんて、ガッカリだぜ!と、たいそう衝撃を受けたものだ。

さて、今回、店番ヒロナカが紹介するはそんなヤドカリが主人公・・・もとい。
ヤドカリのように他人の住まいに寄生する「寄居虫女(やどかりおんな)」という作品。

洗脳というかマインドコントロールというか、手練手管で家人に取り入り、いつの間にかその家の支配権を握る。そして財産をすっかり食い潰すと、それまでの宿を捨て、新たな家に乗っ取りを掛ける・・・というなんとも恐ろしいハナシ。

なかなかのドキドキ感であっという間に読んでしまったが、やはり気になるのはヤドカリとタラバガニが同じ仲間かどうか。

ウィキペディアによると、最近の分類では両者はそれぞれ別のカテゴリに分けられているとか。

これでタラバも安心して「ワタシ、やっぱりカニでした」と、思い切りアピール出来るというわけ。

ちなみにヒロナカはタラバより毛ガニ派。

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