スマイル書房

『クリーピー』 (光文社)
買い取ってやる度
★★★☆☆

モヤモヤあるあるは難しい。

少しモヤモヤすること。
ホームに走り降りた瞬間、地下鉄が発車。

少しモヤモヤすること。
瓶ビールがサッ●ロなのに、グラスはア●ヒ。

少しモヤモヤすること。
自販機から出てきたお釣り870円が
全て100円玉と10円玉。

少しモヤモヤすること。
ラム肉とパクチーの水餃子を食べた
レポーターの「甘い」という感想。

少しモヤモヤすること。
「イソジンは家にあります」と
処方を断るとイヤそうな顔をする内科医。

少しモヤモヤすること。
スタンド・バイ・ミーの
「Darling,darling」を「Going,going」
と信じ切って口ずさむ友人。

少しモヤモヤすること。
本作主人公の大学教授がそれまでに
散々恐ろしい目に合わされているにも関わらず、
「悪の天才」とまで評されている犯人の部屋を
教え子とともに訪ねて行き、
案の定教え子を殺されてしまった浅はかさと、
尻すぼみなどんでん返しで締めくくられる結末。

少しモヤモヤすること。
この回りくどい書評のスタイル。

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