ワビサビ銀座

ヒビサビの向こうに、風情…らしきもの。
ヒビサビ度
☆☆☆☆☆
銀ブラ推奨度
★★★★☆

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ちっとも「わびさび」じゃないのである。
寂れ感も、すたれ感も、寂寥感も、物悲しさもないのである。

というよりも。
えらく賑わっているのである。

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砂町銀座商店街。
東京都東京都江東区北砂の2丁目から5丁目に伸びる商店街だ。

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場末銀座探索という、
やや変態的なこのコンテンツにはそぐわないし、
身近な北海道でもない。
ましてや時間的余裕がほとんどない貴重な東京ツアー...
その合間を縫って
この商店街に足を運ぶきっかけとなったのは
今は亡きキンキンが司会を務めた、例のテレ東の人気番組。

特筆すべき情景や名店などないけれど
猥雑とした下町の賑わいに、妙にそそられた記憶が残っていたのだ。

だからだろうねぇ。
商店街の入口に立った時は
前日のポールさんのコンサトート以上に久々にワクワクしたよ。

ごめんよ、ポール...


コチラコソ、
キョネンハ、
ドタキャン、
アイムソーリー!

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アンド ニッポンノギンザ、サイコー!


で、念願の砂町銀座を歩く。
クルマ通行NGの道幅は3メートルあるかないかほど。
そのせいか、商店街というよりも、縁日のそれ的風情が漂う。
人と人が近い。
人と店が近い。
このなんともいえない距離が妙にここちイイのだわね。

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惣菜屋があり、床屋があり、洋品店があり
小売店があり、おでん屋があり、眼鏡屋があり、
風情漂う横丁があり、その奥に渋い酒場がある。

ちょっとパクリ系のネーミングの洋品店があり、
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日焼けで脱色しちまったサンダルしか売ってない靴屋があり、
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なんだかよくわからないけども営業中の店がある。
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だけどもシャッターが降りたままの店はほぼ皆無。
勢いの差こそあるけれど
どの店もそれなりの活気で生業を営んでいる。


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地方都市の商店街の惨憺たる様相はいわずもがなだけど。
最寄りの地下鉄や電車の駅からも
結構離れたこの商店街がある種の高揚感にあふれているのは、
近隣の住民たちが界隈が醸すノスタルジアや人情味や下世話感や
支え合いの文化や阿吽の呼吸や... 
その他モロモロの『安堵に満ちた地元カオス』の魅力/醍醐味を
ちゃーんと知っているから、なのだろうなぁ。


とか、柄にも無いことを考えてたら小腹が空いた。
ここからは商店街巡りの定石コース、一杯飲りましょうタイム。
ふと見ると、目と鼻の先に実に香ばしい煙を撒き散らす
惣菜屋系の焼き鳥屋があるではないか。

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全品ワンコイン! 
これぞ商店街!!


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シロとツブはタレ。手羽先は塩。
ビールは店の横のかごからセルフで。


かー...


うまい。泣けるほどうまい!

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わびさびの瀬戸際感の中で流し込むビールは、海馬の奥底に滲みるけど
下町情緒たっぷりの人熱れの中で飲るビールは、五臓六腑に沁みるねぇ...

とか思ったり、思わなかったりの、砂場銀座リポートでございました。
ごきげんよう。

とかいって、
あまりの居心地のよさに
もう一軒、
焼き鳥+立ち飲みのハシゴしてたりして。たはは。
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